平成14年度浪華さくらそう会誌、第37号が開花時期に合わせて出来上がり、4月18日には全会員に発送しました。2月の総会時に間に合いませんでしたが発送を終え、ほっとしています。編集は会長、山原が行っており、毎年会誌原稿が集まらず苦労しています。会員の皆さんでさくら草に関しての文書がこざいましたら、私か会長の方に投稿して頂ければ幸いです。尚、会の対外的な窓口、ホームページ等の問い合わせは私「事務局」ですので質問等がありましたらご連絡ください。
会誌第37号は会員以外の方でご入り用でしたらお分け致します。
郵送費込み1500円です。

  浪華さくらそう会会誌目次

表紙……新花の司…山原茂作出新花……表1
目次・行事予定                  表2
はじめに          山原 茂        1
江戸桜草と肥後花菖蒲 竹岡泰道    2〜17
さくらそう「雪・月・花」  松田豊司   18〜24
桜草札記(12)
古伊万里の桜草絵柄  中島満晴    26〜28
会計報告・寄贈目録・新会員名簿       31
会則・編集後記                  32
古伊万里桜草絵柄写真           表3・4 

                は じ め に    山原 茂

 いま四国遍路がブームだそうです。
四国への架橋が出来てより身近になったせいもあるでしょう。一日で数ヶ寺を回るバスツアーも盛んで、集印帳を持った団体さんが押しかけています。
 その一方で、自分の足のみを頼りに同行二人、歩いて回る人々も増えているといいます。神仏に頼るなら近くにいくらでも神社仏閣はあります。今までの生き方を懺悔して、人生の困難に直面して、新しい生き方を求めて、また人生に感謝して歩きます。
 それをわざわざ時間をやりくりし、時に職を辞し、遠い四国まで来て数十日も費やすのです。四国の自然になかに抱かれ、同行の人々と触れあい、地域の人の暖かいお接待をうけ、ゆっくりとした時間のなかで自分を見つめてただ歩くのです。
 花の世界ではどうでしょうか。花のポット苗がほんとうに簡単に手に入ります。これを鉢に花壇に植替えると、すぐに楽しめます。しかも長持ちします。花が終われば他のポット苗と交換です。このポット苗の普及で、花が大変身近になりました。これに対して桜草は花を楽しむために一年にわたる世話が必要です。
 花が終われば、肥料をやって葉をしっかり育てます。その葉が枯れても、土のなかの根に思いをはせて水やりを続けます。そして鉢あけして、芽の出来に一喜一憂です。また鼻水をたらしての真冬の植替えも、よい芽がそろえば苦になりません。葉が繰り出してきても遅霜を心配します。こうしてやっと花が咲くのです。これらの作業を端折るわけにはいきません。
 これはどこかあの歩き遍路の人たちと相通ずる所があるように思います。そのユックリズムに心ひかれる人たちが、心のゆとりを体現するものとして、桜草づくりに目を向けてくれることを願わずにいられません。