平成19年度 浪華さくらそう会誌目次

表紙……玉光峰                       表1
2007年花壇・目次・行事予定                 表2
はじめに                山原 茂          1
『櫻草見立相撲』縮写翻刻                  2〜5
『櫻草見立相撲』について    原 一男         6〜7
『櫻草見立相撲』番付について 山原 茂         8〜9
室町中期以降の桜草       竹岡 泰通       10〜35
桜草札記(15)            山原 茂        36
花の郵便局長逝く         廣田友重        37
行事録                               38
会計報告・寄贈目録・新入会員名簿             39
会則・編集後記                         40
浮世絵に見る桜草                       表3・4

                            はじめに

 2007年度の日本の夏は異常気象に見舞われました。酷暑が続き、最高気温を更新した所もでました。そのために新芽の夏越しが心配されましたが、やはり私の所では平年作を下回っているようです。皆さんの所では如何でしようか。

 さて42号は記念すべき会誌となりました。それこそ百年に一度あるかどうかの新発見の資料の全容を発表することが出来ました。それは原一男氏が見出された『櫻草見立相撲』という銘鑑で、いまのところ徳川時代唯一のもののようです。しかも江戸の地ではなく、何と、名古屋での版行ということには驚かされました。今から百数十年前に、この銘鑑を座右にして、我々の知らない桜草の品種の花を眺めている姿を想像するだけで楽しくなります。

 そして竹岡泰通氏の大論考です。室町時代の中期に京都で桜草の栽培がはじまったというこしは、先に竹岡氏によって発表され、周知の事実となりました。今回はその時代を含めてそれ以後の桜草の栽培がどう展開されたのか、まことに各種多方面の資料を博捜して、多くの桜草関連の記述を発掘提示され、全体を跡付けられています。これも定論となることでしょう。

 病気療養中だった田中成雄さんが亡くなられました。長年本会の事務局を預かられ、会の運営のために奔走していただきました。鈴鹿冬三さん・柴田精一郎さん・中村長次郎さんらとともに浪華の会が大きく飛躍した時代を支えられました。花の時分になると、自宅の広い庭に大きな花壇を組み立てられて、そこに数百鉢を飾って観賞に供されました。豪華な咲振りが思い出されます。御冥福をお祈り致します。

※表紙写真「玉光峰」について
橋本徹氏による実生品種です。かなり前に世に出ていたのですが、ここに紹介します。
本紅丸弁には「玉光梅」という名花があります。ところがこの品種は気難しく、なかなかうまく咲いてくれません。この「玉光峰」は同種の花容ながら、丈夫で四芽揃い易く、花壇に重宝するものです。普及するとよいでしょう。